こんにちは。
なないろの森 歯科クリニック 副院長の三浦知子です。
秋も深まり、おだやかな季節になりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
当院では、小さなお子様のおくちも検診させて頂くことが多く、むし歯予防はもちろん、保護者様がお気づきでない症状があれば、検診の際にお伝えしております。
よくあるのは、おくちがポカンと開きやすい、姿勢が悪いなど機能面の問題、そして、歯並びや咬み合わせの問題です。
低年齢のうちは特に、これらの問題が保護者様にとって重要視されることが少ないため、そのリスクなどをきちんとお伝えするようにしています。
小さな問題が積み重なると、おとなの歯に生え変わる頃には大きな問題として抱えることになり得ます。
例えば、おくちがポカンと開いていて、鼻呼吸ではなく口呼吸をしていると、唇で外側から歯を支えていないため、前歯はガタガタになりやすく、また咬み合わせも受け口になりやすいのです。
ただ、生まれたばかりの赤ちゃんは本来鼻呼吸しかできません。
赤ちゃんは正しい鼻呼吸をしていて、むしろ口呼吸はできないのです。
母乳やミルクを飲んでいる間も、呼吸が無理なくきちんとできるのはそのためです。
ところが、赤ちゃんの抱き方や、抱っこ紐の使い方、離乳食の与え方など様々な要因が影響し、徐々に口呼吸をするようになってしまいます。
口呼吸を治すには時間がかかります。
当院で矯正治療を頑張っている子ども達も、同時に口呼吸を治すためのトレーニングを行っています。
継続していくと、正しい鼻呼吸をするための基礎ができ上がり、矯正装置の力と相まってきれいな歯並びへと変わっていきます。
まだ矯正治療には至らないお子様においても、このような小さな問題点を改善すべく、トレーニングのみを行うことも可能です。
お子様の健やかな成長のために、今できることを一緒に考えていきたいですね。
このように、むし歯予防以外でも、おくち全般のことで気になることがありましたら、ぜひご相談くださいね。