こんにちは。
なないろの森歯科クリニック副院長の三浦です。
寒さの厳しい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は寝る前に白湯を飲むことと湯たんぽを愛用して冷え予防をしています。
皆様もどうぞ体調を崩さぬようお過ごし下さいね。
さて今回は、足育についてお話します。
足育とは、正しい足のケアを小さい頃から行い足の機能を育てることを指します。
足育によって呼吸や姿勢も整いやすく、結果的におくちの機能も正しくなるため、歯科でも重要視されている考え方です。
最近の子どもたちの運動能力が低下していたり、しっかりと立てないお子さんが多いのは、足が正しく育っていないことや、靴が合っていないことが理由として考えられています。
子どもの足はまだ骨が柔らかく成長途中にあります。
そのため靴のサイズが合っていなくても自分で「靴がきつい」と言う感覚がよく分からずに履き続けてしまうお子さんもいます。
ぜひ親御さんが、お子さんの足のサイズを定期的にチェックすることをおすすめします。
中敷を外してかかとを合わせて、つま先に1cmほど余裕があるのがベストです。
次にチェックしていただきたいのが、
裸足で立ったときに、足の指が全部ベタっと床についているかどうかです。
小指が浮いてしまっていると「浮き指」という状態です。
サンダルの常用も足育を妨げるので注意して下さい。
6歳頃までであれば、足育が十分に間に合いますので、積極的に外遊びをしたり、家では裸足で過ごすよう心がけてみてください。
靴はぴったり合ったスニーカーがベストです。
実は、足育が必要なのは歩けるようになったお子さんだけではありません。
0歳の足育も非常に重要です。
親御さんの中には「早く歩ける方がいい」と思っていらっしゃる方もいますが、これは足育の観点からすると間違いです。
0歳時期の発達段階である「ずりバイ」や「ハイハイ」、「高バイ」を十分にしてこないと、足が育ちません。中でもお尻を上げた四つん這いの状態の「高バイ」はとても大事な全身運動です。
最近ではこれらをあまりせずにつかまり立ちをして歩き出してしまうお子さんが多いようですが、遊びながらぜひ「高バイ」をさせてあげてください。
その際も、靴下を履いているとできないことが多いですから、0歳ベビーも家の中ではできるだけ裸足で過ごすことがポイントです。
おうちでできる足育トレーニングとしては、
お風呂上りなどに足指をほぐしてマッサージしてあげたり、運動では四つん這いになってクマ歩きをしたり、遊びの中で足を踏ん張る状態をつくるのもおすすめです。
正しい足育を行えば、からだ全体の正しい成長にもつながります。
ぜひ、お子さんの足育を見直してみて下さいね。