こんにちは!なないろの森歯科クリニック保育士の岡崎です☆
Q.あ、歯医者さんから定期受診のお知らせのはがきが来てる。前行ったときから半年だからそろそろだったわね。でも私、いま妊娠してるんだけど妊娠中に歯医者さんを受診しても大丈夫なのかな?
A.体調や時期、治療の内容により治療を受けることが可能か、治療が必要かどうかは変わりますが、多くの処置は安心して受けられます。
妊娠されているからといってせっかく続いていた歯科受診を控えることはないですよ!
妊婦の方から「歯の治療、できるでしょうか?」と聞かれることがよくあります。
そんなとき、私は「大丈夫です!」とお答えしています。
生まれて最初に生えてくる歯は、生後6ヵ月ごろに生える下の前歯。
離乳食を開始する合図のひとつにもなります。
そういった赤ちゃんの歯の育ちを見守り、妊娠中そして出産後の母子の健康と命を守るために役立つのが「母子健康手帳」 です。
開いてみると、最初のほうに「妊娠中と産後の歯の状態」という、 妊娠中や産後に受けた歯科健診の結果を記録するページがあります。
そこには「むし歯や歯周病などの病気は妊娠中に悪くなりやすいものです。 歯周病は早産等の原因となることがあるので注意し、歯科医師に相談しましょう」と書かれています。
これは「妊婦の方とお腹の赤ちゃんのためには、歯の健康を維持することが「大切ですよ」というメッセージです。
歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高めるとされます。 日本人の8割、25~35歳のかたではおよそ6割が歯周病だといわれます。
予防には、お口のケアの基本であるていねいな歯みがきに加えて、 歯科医院での専門的なクリーニングがとても効果的です。
妊娠するとお口のなかに変化が見られます。 これは女性ホルモンの分泌増加によるもので、歯ぐきから出血しやすくなる、お口のなかがネバネバする、口臭が気になるなどがよく聞かれます。
つわりで歯みがきがしにくかったり、間食が増えたり、酸味のあるものを食べたくなるせいでむし歯にもなりやすくなります。
定期健診では、このようなときにどうしたらよいかを教えてもらえます。 歯みがきがしっかりできないかたには、小さめの歯ブラシを使った上手な磨き方を、酸味のある食べ物をよく口にするかたには、食後のうがいでリスクを減らすことなどを提案させていただきます。
また、歯科治療が必要になった際に心配になるのが、レントゲン撮影や麻酔、処方される薬剤だと思います。
レントゲンは防護服を着て撮影すれば、その放射線量は、年間の自然被爆量(ふつうに生活していて受ける放射線の量の100分の1以下といわれています。 最近のデジタルレントゲンでは、さらに放射線量が抑えられているので、必要以上に心配することはありません。
歯科で使われる麻酔については、局所麻酔ならお腹の赤ちゃんへの危険性はほとんどないことが報告されています。痛みはストレスとなりますので、麻酔が必要な治療なら、歯科医師と相談して納得されたうえで麻酔をしてもらいましょう。
薬剤についても、妊娠中や授乳中にも服薬が可能なものを処方いたします。
ぜひ定期健診を受けて、健康な歯とお口、健やかな気持ちで出産を迎えてください。
ママやパパのお口の健康は、生まれてくる赤ちゃんのむし歯予防にもつながるはずです( ¨̮ )♩