こんにちは。
なないろの森歯科クリニック 副院長の三浦です。
今回は、笑気麻酔(しょうきますい)についてお話します。
大人でも子どもでも、歯科医院って緊張しますよね。
特に痛みに弱い方、治療中に恐怖心が強い方など、歯医者さんが苦手な方は案外多くいらっしゃいます。
恐怖心や不安感のために気分が悪くなったり、血圧が上昇したりすることもあり、治療に支障をきたしてしまうことが予想される場合は、笑気麻酔という鼻から吸入する麻酔をおすすめしています。
笑気麻酔は「笑気吸入鎮静法」とも呼ばれ、笑気(亜酸化窒素と高濃度酸素)を鼻から吸い込み、鎮静、睡眠、鎮痛の作用によってリラックスした状態になり、痛みや不安を感じにくくするというものです。
笑気麻酔を吸入していただき、リラックスした状態になってから治療を行いますので、患者さんが感じるストレスを緩和することができます。
笑気吸入鎮静法の安全性は非常に高く、循環器にほとんど影響を与えないため、肺や心臓に疾患をお持ちの方にも安心して使用できます。
もちろんお子様にも適応しています。
笑気麻酔は、効果が現れるまでの時間と、消失するまでの時間が極めて速やかなことも大きな特徴です。
吸入するとすぐに効果が現れ、中止すれば直ちに弱まるという性質を持っているので、吸入中止後数分で帰宅可能となります。
笑気麻酔の効きやすさや感じ方には個人差がありますが、笑気吸入によって不安や緊張が和らぎ、身体がぽかぽか温かくなったり、少し眠気を感じたり、リラックスした感覚になります。
安全性の高い笑気麻酔ですが、適応でない方は以下のような方です。
・鼻から笑気を吸入するため、アレルギー性鼻炎で鼻が詰まるなど、正しく鼻呼吸ができない方
・喘息等の呼吸器疾患のある方
・体内に閉鎖腔のある疾患(中耳炎、腸閉塞、気胸、ブラと呼ばれる肺の閉鎖腔)をもっている方
・妊娠初期、授乳中の方
歯科治療に行きたいけれど不安が大きい場合、このような笑気麻酔というリラックス治療もできますので、ぜひご相談くださいね。
なないろの森歯科クリニック
三浦知子