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咬合性外傷

なないろの森歯科クリニック副院長の三浦です。

2024年初投稿になります。

今年も患者様のお口の健康を守るべく、チームメンバーと力を合わせて誠心誠意、サポートさせていただきたいと思います。

健康に向けて、共に進んでいきましょう!

 

 

今回は咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)についてのお話です。

咬合性外傷とは、その言葉の通り、咬むこと(咬合)により引き起こされるケガ(外傷)です。

 

咀嚼の時、食べ物の性状にもよりますが、歯には大きな力がかかります。

歯そのものは大きな力に耐えることはできず、歯根膜という組織がクッションの役割をして歯にかかる力を緩衝しています。

このクッションがあるおかげで歯を支える骨や歯自体にダメージを受けることなく咀嚼による負荷を耐えることができるのです。

 

しかし、無意識の食いしばりや睡眠中の歯ぎしりがあると…

最大で体重の2倍もの力がかかり歯根膜も負荷に耐えかねてキャパオーバーに達します。

クッションも使いすぎると緩衝する力が弱まってしまうイメージと同じです。

そしてキャパオーバーしたとき、「咬むと痛い」という症状が起こります。
これを「歯根膜炎」と呼びます。

むし歯でも歯周病でもなく、炎症が起きることはあるのです。

ほとんどの場合、「咬むと痛い」があれば反対側で食べるようになるため、休ませれば回復することもあります。

 

しかし原因が除去できていないと再発します。

「咬むと歯が痛い→歯医者さんへ行く→レントゲンで異常なし」という経験はありませんか?

もしかすると「咬合性外傷」なのかもしれません。

心当たりがある方は、ぜひご相談くださいね。

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