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歯の神経

3月も残すところあと数日となりました。

卒園、卒業を迎えられた皆様おめでとうございます。

さて今回は最近患者様からよく質問を頂く事が多い歯の神経を取るとどうなるかについてお話しさせて頂きます!

歯の神経とは何か?

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄の3層構造になっていて、神経は歯髄の中に血管と一緒になっています。

歯髄と言っても分かりにくい為、患者様にお伝えする時は『神経』と言う事が多いです。

歯の神経の役割とは?

歯髄には神経と血管が張り巡らされており、大きく分けて2つの役割があります。

①歯の異常を感じる事ができる

神経がある事で「しみる」「噛むと痛い」「ズキズキ痛い」などの症状を感じる事ができます。

虫歯で歯が痛くなってしまった場合は、虫歯がエナメル質を通り越して象牙質まで進行している可能性があります。

エナメル質だけが虫歯になっている場合、ほとんど痛みの症状は出ませんが、象牙質まで進行した虫歯は歯髄に近づいているので痛みを感じやすくなります。

②歯に栄養を届ける事ができる

栄養分には、カルシウム、リンなどのミネラル成分が含まれていて血管を通して象牙質に栄養分を届け歯の内側から上部で虫歯になりにくい歯にしていきます。

歯の神経を取るとどうなるのか?

神経を取らなくてはいけない状況になった時には、神経の治療を行いますが様々な事が起こります。

①痛みを感じなくなる

神経を取ると痛みを感じなくなります。

強い痛みがなくなり辛い思いからは解放されますが、痛みを感じないという事は再び虫歯になった時に気づく事ができないということになります。

その為、再度虫歯になってしまった時に気付けず虫歯が進行し治療が遅れ抜歯しないといけないということもあります。

②歯に栄養が届かなくなる

神経を取ると血液や栄養分が行き渡らなくなり、枯れ木の様な状態になります。

また歯の色にも影響しだんだんと黒ずんできます。

③歯の寿命が短くなる

神経を取り枯れ木の様な状態になっている為、歯がもろくなり欠けたり割れたりしやすくなります。

割れ方によっては歯を残す事ができなくなり抜歯になる場合もあります。

これからのことから、神経を取ってしまうと歯の寿命を縮めてしまう事に繋がります。

虫歯が大きくなってしまったりした場合には必要な治療になりますが、治療を行うことはご自身の歯を削り将来的に歯を失ってしまうリスクを高めることになってしまいます。

それを防ぐには虫歯を作らない!予防すること!定期検診を受けること!が大切です。

当院では定期検診に加えて定期的にレントゲン写真を撮影し新しく虫歯ができていないか確認させて頂いております。

少しでも気になる事がございましたらお気軽にスタッフまでお知らせくださいね。

一緒にお口の健康を守っていきましょう。

                 今村

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