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おくちと認知症の関係

こんにちは。

なないろの森歯科クリニック副院長の三浦です。

 

今回は、おくちと認知症の関係についてお話したいと思います。

 

認知症とは、何らかの原因によって脳細胞が損傷を受け、その働きが悪くなることで

記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障がおきる状態のことをいいます。

 

2022年時点で国内の認知症患者は約443万人にのぼり

厚生労働省は今後も増加傾向にあると発表しています。

認知症の前段階である軽度認知障害の人は約900万人いるとも言われ

それほど認知症は身近な疾患になっているのです。

 

医療がこれほどまで発達した現代においても、認知症の根本的な治療法はまだありません。

ここ数年の研究で、おくちの問題も認知症の誘発に関わっていることが明らかになり

歯科での口腔ケアが、認知症の予防や進行を遅らせることにとても有用であると

注目されるようになりました。

 

例えば、歯周病が進行していると、歯周病菌が出す毒素が血管を通って

脳の神経を傷つけることで、認知機能を低下させるリスクが上がります。

また、歯の本数が多い人ほど

または自分の歯を失っていても入れ歯などで、食べる機能を回復できている人ほど

認知症になりにくいことが明らかになっています。

 

つまり、歯科医院での治療やメンテナンスによって歯周病の進行を防ぎ

自分の歯をなるべく残す、さらには失った歯があっても放置しないことが

認知症の予防につながります。

 

歯周病予防の具体的な方法については

歯科医院で専門的なケアとその方に合った指導を受けることができます。

 

今だからできる予防を、ぜひしていきましょう。

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