こんにちは
大阪府高石市綾園
なないろの森歯科クリニック
歯科衛生士の庄野です。
大雨がつづいていますね。
明日も雨の予報が出ており、引き続き注意が必要です。
みなさんもお気を付け下さい。
さて、今回は「ガム」についてのお話です。
昔から歯や噛むことの大切さについて言われてきましたが、
ガムを噛むと本当にいいことがあるのでしょうか?
ガムを使った実験で、噛むことは様々な健康効果があることがわかってきています。
脳の活性化や認知症予防、ストレスコントロールにも効果があるというガム。
毎日簡単にできる「ガム噛み」の効果をご紹介します。
① 脳を活性化する!
ガムを噛むことで、運動野や感覚野をはじめ、運動プログラムを作る補足運動野、
運動や感覚を中継する視床、運動の学習や記憶に関わる小脳などの活性化が起こります。
また、思考や創造性を担う前頭前野も活性化させます。
これは若い世代に比べて高齢の方のほうが活性化する割合が高いことが判明しています。
「年だから」とあきらめず、普段からよく噛んで刺激することが大切です。
② 記憶力をアップする!
よく噛むことで記憶の中枢である海馬を刺激し、活性化します。
ガムを2分間噛んだ後の海馬の活動を調べた実験では、
高齢者ほど活性化し、記憶力のテストの成績も向上しました。
年とともに海馬が委縮し、機能が衰えてしまいますが、
よく噛むことで記憶力がアップするそうです。
③ 空間認知能力をアップする!
空間認知能力とは、空間を認識する能力のことで、
私たちが外に出た時、周りにある信号やお店などの位置から
自分のいる場所を覚えて、元の場所に戻ってくることができる能力のことです。
この空間認知能力も脳の海馬が大きく関係しています。
海馬を活性化することで、低下してしまった空間認知能力を回復することができます。
④ ストレスを解消する!
ストレスが長引くと、心身の不調を招くばかりか、脳の神経細胞が早く死んでしまったり、
記憶力が悪くなってしまったりすることが分かっています。
しかし、ガムを噛むことでストレス物質の血中濃度の上昇が抑えられ、
不快なストレスを回避できます。
⑤ 生活習慣病対策に!
食事前に10分間ガムを噛むことで、脳にある満腹中枢から「おなかがいっぱい」
というサインが早く出るので、少量でも満腹感が得られ、肥満予防につながります。
また、血管のダメージを修復してくれるホルモンが増え、
血栓を作りやすくするPAI-1や中性脂肪が減少することが分かっています。
そのため、ガムを噛むことで動脈硬化や脳梗塞を予防する効果が期待できます。
いかがですか?
よく噛むことでこんなにたくさんのメリットがあったなんて!
現代の食事はおいしく食べやすく加工せれた物が多く、
噛み応えのある食べ物が減ってしまっています。
日頃から噛むことを意識して、健康長寿を目指したいですね。
みなさんも1日1~2回の「ガム噛み」はじめてみませんか?
大阪府高石市綾園
なないろの森歯科クリニック
歯科衛生士 庄野