こんにちは。院長の森山です。
私事ではありますが、先日第2子が誕生し、公私共々充実した毎日を過ごしております。
チームメンバーのみんなからも、素敵なお祝いをいただいちゃいました。
妻は小学生の娘のお世話と新生児の育児や家事に追われ、大忙しの毎日を過ごしており、
改めて「母」の偉大さに気付かされております。
もちろん僕も家事育児には積極的に参加するのですが、それでも僕ができることには限りがあり、
また日曜日などは学会や勉強会などで不在にすることも多く、いつも家庭を守ってくれている妻には頭が上がりません。
僕がおうちにいる間は、子供の歯磨きは僕が担当しているのですが、
うちの娘のお口の中も、絶対に虫歯にさせないぞ!とかなり気合を入れて入念にお手入れしていますし、
当院にも同じような思いの親御様が多く来院されます。
ひと昔前に比べると、そういった意識の高い親御さんが確実に増えていることを実感します。
ではなぜ歯医者さんに行って定期的にクリーニングしてもらうことが大事なのでしょう?
虫歯にならないために、フッ素を塗ってもらうため?
虫歯の早期発見早期治療を行うことで、重症化を防ぐため?
どちらも正解なのですが、もっと大事なことがあります!
それが「バイオフィルムの除去」です。
人間の皮膚には皮膚ブドウ球菌という細菌がたくさん住んでいて、
酸を出してほかの細菌の感染から皮膚を守っています。
でもこの細菌がかたまりになって悪さをすることはありません。
皮膚は次々に剥がれ落ちて新しくなるからです。
一方、歯の表面では細菌が大きなかたまりを作ります。
歯や歯根の表面は、皮膚のように新陳代謝することがないため、
この細菌のかたまり(バイオフィルム)が悪さを始めます。
同じ問題はカテーテルなどにも起こり、体内に入ったプラスチックの管に
いったん細菌がついてかたまりになりバイオフィルムを形成し、新たな感染源となるのです。
歯にこびりついたバイオフィルムを除去するには、いまのところ歯医者さんで取る以外方法はありません。
細菌の集団を守るバリアが強力なので、薬で退治できないのです。
バイオフィルムは強力に歯にくっついています。
歯には小さな窪みがたくさんあり、そこには歯ブラシの毛先は届きません。
そのためフロスなどの補助用具を駆使し、徹底的に除去しなければならないのですが
それでも自分での清掃には限界があります。
僕も相当歯ブラシやフロスの使い方は熟知していますが、それでも自分のお口の中を100%清掃することは不可能なので、
3ヶ月に1度、歯医者さんに行って定期清掃を受けています。
定期的なクリーニングに勝る対策は存在しないのです。
ほとんでの人の場合、健康な生活習慣(禁煙・規則的な食事・口の中の清掃)を守り
数ヶ月に一度専門的なクリーニングを受ければ、虫歯や歯周病をほぼ確実にコントロールできます。
「定期的に点検を受けている」だけではダメです。
あくまでもバイオフィルムの破壊と除去が重要なので、
専門的なクリーニングをしない定期点検では意味がないのです。
皆様もちょっと意識を変えてみて、私たちと一緒に、素晴らしい健康を手に入れましょう!
院長
森山 勝行