こんにちは!
なないろの森歯科クリニック歯科衛生士の庄野です。
ようやくすごしやすい季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は、『お口の保湿』についてお話したいと思います。
お肌の乾燥が気になる季節。
実は、乾燥するのはお肌だけではありません。
それは、お口!
50歳以上の女性に起きやすいお口のパサつき。
唾液が少なくなる原因として、
▼加齢
口の周りの筋肉や歯の衰えなどから咀嚼力が低下し、唾液の分泌量が少なくなります。
▼女性ホルモンの低下
女性の場合、更年期になると女性ホルモンの分泌が低下します。それに伴い唾液の分泌量も減ってしまいます。
その他にも、ストレスや生活習慣、糖尿病や甲状腺などの病気、抗うつ薬・睡眠薬・降圧薬などの服用があります。
唾液の分泌量が低下するとお口の中が渇き、様々な不快症状が現われます。
ひどくなると舌がひび割れたり、食べ物の味がわかりにくくなる味覚障害を生じます。
唾液には抗菌作用や自浄作用などがあり、健康を守る重要な働きをしています。
唾液不足により、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病、口内炎などの病気にかかりやすくなります。
お口の乾燥が気になったら、唾液の分泌を促進するエクササイズやマッサージをはじめてみましょう!
とはいえ、唾液分泌マッサージを毎日の生活に加えるのはおっくうなもの。
そこで、私のように飽き性で三日坊主な方でも継続していただけるよう、
すでに習慣化されている行動にちょっと付け加えるだけでできる、簡単エクササイズやマッサージをご紹介しましょう。
ついでにできる唾液分泌エクササイズ
○お化粧のついでに
リップクリームや口紅を塗るときに、『イー』『ウー』の口をします。しっかりと口を動かすことによって、
頬の筋肉がよく動き、唾液腺を刺激します。
○うがいのついでに
水を含んで片頬にため、口をキュッと閉じてブクブクし、つぎに反対側の頬に水を移動させてブクブクします。
○食事のついでに
いつもより少し多く(5回くらいプラス)噛むようにします。何十回も噛もうとすると疲れて長続きしないので、ちょっと足すのがコツです。
ついでにできる唾液分泌マッサージ
○スキンケアのついでに
毎晩のスキンケアを、耳の下や顎の下まで広げましょう。耳下腺・顎下腺・舌下線が刺激されて唾液が出ます。
○歯磨きのついでに
歯磨きのときに、頬の粘膜を歯ブラシの背中でなでます。
耳下腺が刺激されて唾液が出ます。
唾液分泌エクササイズやマッサージのコツは、唾液腺のある場所を意識すること。
下のイラストを参考に唾液腺を刺激してみてください。
耳の下や顎の下のあたりを触ると、ジュワッと唾液が出るのを感じませんか?
今回ご紹介した方法は、わざわざ時間を作らなくてもすむので、忙しい方でも続けやすいと思います。
お口の健康は、毎日唾液がたっぷり分泌してはじめて守られます。
これなら気軽にできる!という方法をみつけて、ぜひトライしてみてください。
そして、無理なく長く続けていくことが大切です。
なないろの森歯科クリニック
庄野