こんにちは。
なないろの森歯科クリニック 歯科衛生士の庄野です。
当院では月に一回、歯科衛生士による院内勉強会を開催しています。
この勉強会は衛生士自らが企画し、知識の共有とスキルアップを目的として実施しています。
院内勉強会のため、リラックスした雰囲気の中、活発なディスカッションが生まれ
衛生士同士のとてもいいコミュニケーションの場となっています。
今月は、MFTについての知識を深めようということでスタッフの一人がレクチャーしてくれました。
『MFT』という聴きなれない言葉。
実はわたしもほとんど知らない分野だったので、とても興味があり、楽しみにしていました。
MFTとは、口腔筋機能療法のことで、舌・口唇・頬筋・咀嚼筋などのお口の周りの筋肉の機能を改善し、
歯並びに与える筋圧のバランスを整えるためのプログラムです。
悪いかみ合わせや歯並びの原因となるお口の癖や問題を改善するトレーニングで、
正常な歯並びの成長を促進・維持するための環境づくりを目指します。
歯は、内側からは舌の、外側からは唇や頬の筋肉の圧力をたえず受けています。
これらの筋肉の働きに偏りがあると、歯並びが悪くなったり、たとえ矯正治療を受けても、
矯正装置を外したあとに再び歯がもとの位置に戻ろうと動いてしまいます。
わたしがまさにこれに当てはまります。
若い頃あれだけ苦労して矯正治療をしたにも関わらず、歯並びが後戻りしてしまい、
大人になってから再びマウスピース矯正をすることになりました。
MFTは歯並びがよくなるだけでなく、そのほかにも多くのメリットがあります!
●歯並びや噛みあわせがよくなる
●風邪をひきにくくなる
●スポーツでしっかり力を発揮できる
●笑顔がステキになる
●集中力がアップする
などなど
お口の癖を治すことで、健康で幸せな、楽しい生活を送れるとしたら、
やってみたい!と思いませんか。
ちなみに、勉強会では衛生士7人中、6人に舌癖があることがわかり、みんな興味深々。
子育て中のスタッフも多いので、勉強会後には一緒に来ていた子どもたちも交えて
早速トレーニングを始めました。
ではここで、ごく一部ですが舌癖チェックのポイントをご紹介します。
舌癖ありのサイン!いくつあてはまりますか?
●口呼吸である
●悪い姿勢でゲームや宿題をしている
●頬杖をつくことがある
●あまり噛まずに飲み込んでいる
●アレルギーによる鼻詰まりがある
●アトピー、皮膚のかさつきがある
●風邪をひきやすい
●指しゃぶをしていた
●唇がカサカサしている
など
他にもたくさんありますが、子ども以上にわたしが当てはまる項目が多くてショックを受けました。
結局、矯正治療後の歯の後戻りの原因は、長年気づかずにしていた舌癖だったのです。
舌癖は、現代の生活環境が大きく影響しており、当院に来られるお子さんの大半に舌癖がみられます。
舌癖は、やっている本人も周りも気づきにくく、そのまま放置されてしまうことが多いのですが、舌癖による悪影響は多大です。
お子さんの普段の様子をよーく観察していただき、思い当たることがあればぜひご相談下さい。
なないろの森歯科クリニック 庄野