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あなた、今、食いしばっていませんか?

みなさまこんにちは。

院長の森山です。

 

新型コロナウイルスの影響で、出口の見えないトンネルに突入し

過度なストレスを抱えていらっしゃる方も多いはずです。

 

僕も、GWにずっと家にいたのは僕の記憶のある中では初めてのことで

そのおかげで、溜まっていた仕事をかなり進めることができました。

 

 

さて、当院の患者様の中にも、テレワークをされている方も多く

そのおかげでパソコン画面をいつも以上に眺める機会が多くなったと聞きます。

今このブログを読んでくださっている方もそうですが、

今、あなたの上下の歯は接触していますか?離れていますか?

 

実は正しくは「離れている」が正常であり、

「接触している」は異常です。

 

パソコン画面を見ている時など特にそうですが

お皿洗いや家事をしている時など、集中している時にも

よく上下の歯は接触してしまう傾向が強いです。

これをTCH(Tooth Contacting Habit:上下歯列接触癖)と呼びます。

 

上下の歯は通常はわずか数mm隙間が開いていて

接触していないのが正常であり、この隙間のことを「安静空隙」と呼びます。

 

上下の歯が接触していいのは、食事の時や、おしゃべりの時などの

限られた時間で、1日のうちのほとんどの時間が接触していない状態

つまり安静空隙の状態にあるのが普通です。

 

これをしないと、つまり、今この文章を読んでいる最中にも

上下の歯が接触しているというあなた。

あなたは夜間の「くいしばり」をしている可能性が極めて高いです。

 

当院の患者様の中でも、くいしばりを行っているだろうと推測される人は

極めて多く、ほとんどの方は無自覚、無症状です。

しかし、この「くいしばり」に対し、何の対策も講じないと、

いつか大きな代償を支払うことになります。

 

夜間のくいしばりにおいては、自分の体重の2倍程度の荷重がかかると言われており

その過度の荷重によって、歯や顎関節に過剰な負担がかかるということは

おそらくどなたでも理解できることだと思われます。

 

では、歯に過剰な負担がかかった時に起こる、

ことの顛末をご存知の方は少ないと思います。

 

一番軽い症状として起こって来るのが、「詰め物の脱離」です。

昔入れた銀歯が頻繁に外れるという方は、くいしばりを疑ってみてください。

 

次に起こる症状としては、顎の関節が痛い、または歯を噛み合わせると

奥歯が痛いという症状です。

歯医者さんで診察してもらったけど、虫歯もなし、歯茎も異常なしと診断されたあなた。

そんなあなたもまた、くいしばりをしている可能性が高いです。

 

そしてくいしばりの影響で、最も悲惨な事態として挙げられるのが「歯根破折」

つまり歯の根っこが割れた、ということです。

 

ほとんどの場合において、「歯根破折」したら、抜歯になります。

抜歯をしたら、その後どうなるかは、いうまでもありません。

 

 

では、どうすれば「くいしばり」を防げるのか?

今現時点で言えることは、「マウスピースを入れて寝る」ということだけです。

マウスピースは歯科医院で作成可能で

健康保険適用なので、3割負担の方で5000円強で作成できます。

また、上記にある、TCHを極力減らすことによっても

くいしばりを減らせるとも言われているので、合わせてトライしてみてください。

 

 

コロナがひと段落し、またみんなが笑顔で元気に外出できることを願って止みません。

僕も地域医療を担う一つの歯車として、自分の役割を果たせればと思います。

Where there is a will , there is a way.

Stay home!!

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