こんにちは!なないろの森歯科クリニック歯科衛生士の久松です!
普段は室内の涼しい場所で勤務させて頂いてるので、時折外出すると暑さに慣れておらず8月の猛暑に負けそうになってましたが、やっと9月に入って朝晩は涼しくなってきましたね^^
今日は突然おこる舌のヒリヒリ感についてお話ししたいと思います。
「内科さんや耳鼻科さんで診察を受けましたが、原因不明の舌のピリピリ感に悩まされています。これは歯医者さんで原因がわかりますか?」と言ったお声を聞くことがあります。
舌が痛む原因にはいくつもの考えられる理由があります。
例えば、、
・舌を噛んだことによるキズや口内炎
・免疫の低下により体内のカンジダ菌が増えることによりおこるカンジダ症
・唾の量の減少によるドライマウス
等、様々な原因が考えられます。
それら全ての可能性を調べても特定の病気が見つからない場合に診断されるものを「舌痛症」といいます。
〜舌痛症の特徴〜
・舌癌といった病気の所見が見られない
・中高年女性に多い
・原因不明の舌のヒリヒリ感が慢性的に続いている
・舌の先端や側面がヒリヒリする
・舌が何かに触れていなくてもヒリヒリ感がある
・食事中や集中している際は症状が軽減されたり感じないことが多い
・鎮痛薬を飲んでも効かない
舌痛症を感じ始める原因に物理的な刺激(歯や銀歯に部分的に長時間触れている、口内炎ができた時に触る癖が付いた)がきっかけの場合もありますが、心理的ストレスが大きく関係しているとも言われています。
私たちが日常で心配なことがありずっと考え事をしてると頭痛や胃痛が起こることがありますよね。心と身体の痛みは繋がりがあります。
身体の中でも口と言うのはとても敏感で舌は異物を感じとるセンサーと言われるほど鋭敏です。そんな舌が痛みを感じても不思議ではありませんよね。
〜舌痛症を軽減させるには〜
①歯に触れて痛みがある場合は舌を上顎に緩くくっつけておく
②痛いとこを何度も触らない
③歯に押し付けないよう日中のくいしばりを避ける
④客観的に痛いタイミングを知る
⑤歯科で診察して不安取り除く
また1度痛みを感じると普段感じない原因不明な舌の痛みに恐怖と不安が募り症状を悪化させるキーになってしまいます。
現在、舌痛症は原因不明で明らかな治療法は確立されていませんが、診察することで少しでも不安を和らげストレスを感じないことが重要です。
ただし中には舌ガンや前癌病変(ガンになる前に現れる症状)が見つかる場合いもあるので、日頃からの舌のチェックと定期的な診察が必要です。
「あれ…人と違うな、いつもと違うな」と気になったことがあればいつでもスタッフにご相談下さい。
個人差として下のような写真の舌の方もいます。
(nico 2020年6月号から引用)