こんにちは!
なないろの森歯科クリニック 歯科衛生士の庄野です
一雨ごとに暖かくなり、春の訪れを感じますね。
暖かい春を待ちわびる反面、毎年この時期になると悩まされるのが花粉症です。
今年は花粉の飛散数が昨年より多いそうなので、しっかりと対策をしてお出かけ
くださいね。
さて、今回は「親知らず」についてお話したいと思います。
わたしにとっての「親知らず」は花粉症と同じくらいわずらわしいものでした。
過去形?
そうです!わたしは親知らず4本すべて抜歯したのです!
4本とも生えてくるスペースがなく、将来悪影響を及ぼすことは分かっていたの
で、すべて抜歯していただきました。
親知らずの抜歯と聞くと、「大変そう!」「痛そう~(汗)」といったイメージ
をお持ちの方が多いと思います。
そうです。その通りです。
親知らずの抜歯は一筋縄ではいかないケースが多いのです。
親知らずがあっても、始めのうちは疲れたときに歯ぐきがうずく程度。
歯医者さんで抜くようにすすめられても、そこまで困っていないし、もう少し様
子をみようかな~なんてのんきにかまえていませんか?
でもじつは、問題が起きてからでは遅いんです!
骨の中で横向きになっている親知らずや傾斜して頭を出している親知らずはトラ
ブルの温床です。
<親知らずが起こす様々さまざまなトラブル>
- むし歯 ・・・ 親知らずだけでなく、隣の重要な歯までむし歯に
- 歯ぐきの炎症 ・・・ 放置すると頬や首の腫れ、発熱などを起こ す
- 噛み合わせが悪化 ・・・ 歯並びが変わり、奥歯で噛めなくなる
- のう胞ができる ・・・ あごの骨や隣の歯の根っこを溶かす
抜歯を先送りにして大事になる前に、親知らずを抜いて炎症の火種を取り除きま
しょう。
抜くなら、なるべく体力のある若い頃がいいでしょう。
周りへの悪影響も最小限で済みます。
年齢がいくと、歯とあごの骨の癒着が置きやすく、抜くのはとても大変です。
また、ひどく腫れたときに「早く抜いてほしい!」と来院される方もいますが、
強い炎症が起きている最中は麻酔が効きにくく、治りが遅かったり、二次的な感
染症を起こすこともあります。
急に腫れて、受験や就活、仕事、妊娠中などの大事な場面で困ることのないよう
にしたいですね。
抜歯が難しいケースは、口腔外科を紹介させていただきますが、
まずはあなたの親知らずが問題のある親知らずなのかを調べてみましょう。
そのほか、「どんなふうに抜くの?」「抜いた後は?」など気になることや不安
なことがあれば何でもお気軽にご相談ください。
親知らずに悩まされることなく、一生自分の歯で楽しく健康に過ごしていただけ
ることを願っています。
なないろの森歯科クリニック 庄野