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学校歯科検診

こんにちは、なないろの森歯科クリニック、院長の森山です。

コロナで先行きが不透明な中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

来週あたりに緊急事態宣言も解除される見通しではありますが

ワクチン実施率もまだまだ低く、不安な日々はこれからも長く続きそうです。

 

そんな中、なないろの森歯科クリニックは今年度から

高石市内の近隣小学校の校医に任命されました。

 

以前保育園の校医をしていたことはあったのですが、小学校は初めて。

今日はワクワクしながら、なないろのチームメンバーとともに小学校へ。

 

私の担当は2・4・5年生の3学年。

自分の小学生の時は、こういう時でも騒ぎまくっていたのですが

みんなすごくお利口に、一切の私語もなく、とてもスムーズに歯科検診が終了しました。

 

歯科検診開始時に、「よろしくお願いします」

終わった後は、「ありがとうございました」と言うことが徹底されているクラスもあり

担任の先生のカラーが出るなぁと妙に感慨深くなってしまいました。

 

虫歯は昔に比べ激減しているので、虫歯の子供たちはほとんどいないのですが

やはり事前の予想通り、歯列不正の子供たちは多くいて、

これは以前やっていた保育園の歯科検診でも同様のことが言えました。

 

歯列不正の子は正常歯列の子に比べ、虫歯や歯周病になりやすく

そのため歯の喪失率も高くなってしまいます。

 

以前出た論文においては、受け口や開咬(奥歯が噛み合っているのに前歯が噛み合っていない状態)

などの不正咬合がある場合、8020達成率(80歳で20本以上自分の歯を持っている人の割合)が

0%と言う衝撃の結果も出ている程です。

 

審美面、機能面、歯の残存率、どの側面から考察しても、

歯並びは悪いよりも、いいに越したことはなさそうです。

 

私は大学卒業後、ずっと歯周病の治療に関して専門的にトレーニングを受け

それを自分の得意分野としていますが、

誰も歯周病になりたくてなっている人はいませんし、

歯周病の治療を受けたくて受けている人は一人もいません。

 

残念ながら歯周病になってしまい、知らず知らずのうちに進行してしまい

仕方なく治療を受け、重度の歯は抜歯を行ったり

軽度から中等度においては、外科処置も受け入れざるを得ないのです。

 

くどいですが、誰もなりたくてなっている訳ではないのです。

 

虫歯も歯周病も、そのリスクを可能な限り低くするためには

歯列不正のある人たちを、正常咬合に変えてあげることが重要だと改めて思います。

そしてそれは早ければ早い程いいと思いますし、

小学校での検診時に指摘されるよりも、保育園や幼稚園の時に指摘され

早期に治療を開始できることが望ましいと感じます。

 

虫歯や歯周病を未然に防ぎ、予防歯科を徹底することによって

結果的に自分の歯で死ぬまで過ごすことができるようにしてあげることこそが

患者様の最大の幸せですし、そうしてあげることこそが、私たち歯科医師の最大の使命であると感じます。

 

明日からの診療においても、より一層予防歯科を徹底せねばと

強く感じることができた有意義な1日となりました。

 

院長  森山 勝行

 

 

 

 

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