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メインテナンスの価値

こんにちは!なないろの森歯科クリニック 歯科衛生士の庄野です。

今回はメインテナンスについてお話します。

メインテナンスと聞いて、何のメインテナンスを思い浮かべましたか?

車好きの方であれば、車のメインテナンス

美意識の高い方であれば、お肌のメインテナンス

体のメインテナンスや、買っているペットのメインテナンス

人によって様々だと思います。

 

メインテナンスとは、保守や保全の意味があり、正常な状態に保つことを言います。

歯医者さんでもお口のメインテナンスを行っています。

ですが、残念なことに日本人のメインテナンス(定期検診)受診率は

他の歯科先進国と比較するとかなり低い水準です。

予防歯科先進国のスウェーデンでは定期的に予防を目的にメインテナンスを受けている人の割合は

約90%、アメリカで約67%なのに対して、日本は約24%にとどまっています。

 

また、先進国の年間歯科受診回数を比較したある調査によると、

日本人の年間歯科受診回数は他の先進国と比較して圧倒的に多いことがわかっています。

他の先進国が予防を目的に年に数回メインテナンスに通っているのに対し、

日本人はメインテナンスを行わず、悪くなってから歯科治療を繰り返しているのが現状です。

 

お口だけでなく車やお肌、体もそうですが、

メインテナンスには自分で行えるメインテナンスとプロに任せる必要があるメインテナンスがあります。

自宅で行うメインテナンスは大事ですが、それだけでは不十分な場合があり、

専門的な知識や技術を持ったプロにおまかせすることでよりいい状態を永く保つことができます。

ですが、プロに頼りすぎてしまい、日々のメインテナンスを怠ると、

せっかくお金や時間をかけておこなったプロのメインテナンスも無駄に終わってしまいます。

つまり、日々自宅で行っていただくメインテナンス(歯磨きやフロス、フッ化物の使用など)と、

わたしたちプロが行うメインテナンスは車の両輪で、どちらが欠けてもお口の健康を維持することは

できません。

 

そのことを示すデータとして、メインテナンスに通う人が国民の約90%を占める

予防歯科先進国のスウェーデンでは、約30年間で失う歯の数は平均1本以下です。

日本人は約30年間で失う歯の数は平均13本だそうです。

つまり、毎日歯磨きを行っていても歯周病やむし歯を防げるわけではなく、

歯医者さんで定期的に検診を受け、プロのクリーニングやおうちでの正しいお手入れ方法の

アドバイスを受けたうえで、自宅で実践していただくことが重要です。

 

今、お口の中に困りごとがある方はもちろんですが、全く問題がないとお感じの方も

ぜひ一度歯医者さんで検診を受けてみてください。

メインテナンスが必要のない方はいませんよ!

 

このコロナ渦で様々なことが制限され、不自由をお感じの方も多いと思います。

いつかコロナが終息し、またみなさんがマスクをはずして自由に外を歩けるようになったとき、

きれいで健康的な歯で、おいしい食事をご家族やご友人と楽しんでいただければと願っています。

 

 

 

 

 

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